水虫について
水虫はカビの一種である白癬菌が足の皮膚の表面にある角質層に付き、そこで増殖し感染を起こしたもので、わが国では一千万人以上の人が水虫しになっていると推定されています。
水虫は3つのタイプ
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趾間型
足の指の間がじくじくしたり、皮がむけたりする趾間型
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小水疱型
足の裏に小さな水ぶくれや皮むけが生じる小水疱型
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角質増殖型
足の裏の角質が厚く固くなる
水虫には上記のように3つのタイプあり、かゆみがないことも多く、また冬の間は症状も軽快するため放置されやすく、家庭内での感染源になっていたり、爪に感染し、治り難い爪水虫になっているケースがよく見られます。
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水虫(趾間型)
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爪水虫
水虫感染について
水虫はバスマットやスリッパなどを介して感染することはよく知られていますが、付着した白癬菌が角質層に侵入するのに少なくとも12時間程度かかるので、 予防には毎日足を洗い、清潔にしておくことが大切です。また白癬菌は乾燥に弱いので、靴や靴下は通気性のよいものを選びましょう。水虫は、家庭内感染が多いので家族の足の裏はしっかりチェックしてください。
水虫治療について
治療に際しては、見た目がきれいになっても中止せず、少なくとも三ヶ月は根気よく外用を続けることが大切です。角質増殖型や爪水虫では内服薬の併用が必要となります。ただし、足にかゆみや発疹があるからといって、必ずしも水虫ではなく、湿疹や掌蹠膿疱症、掌蹠角化症といったまったく別の病気である可能性もあり、水虫薬の安易な使用はかえって症状を悪化させることもあります。
水虫治療のまとめ
水虫治療は、安易に自分で判断して水虫薬などを外用せずに、まずは医療機関で顕微鏡検査を受け、正しく診断してから治療を開始することが大切です。